宅配ドライバー(20代後半・女性)の体験談
ドライバーを始めた理由
前職は事務職としてデスクワークをしていましたが、1日中オフィスにこもってパソコンに向かう生活が自分には合わず、もっと体を動かすアクティブな仕事がしたいと考えていました。運転をすることが好きだったため、大手の運送会社であれば福利厚生がしっかりしており、女性のドライバーも増えているというニュースを見て挑戦を決めました。
想像と違ったこと
働く前は可愛い制服を着て荷物を笑顔でお届けする爽やかなイメージを持っていましたが、現実は毎日の凄まじい物量との戦いでした。朝の仕分け作業の段階から荷台いっぱいに荷物を詰め込み、夕方の再配達の対応が終わるまでノンストップで街中を走り回るため、事務職時代の何倍もの強靭な体力とスピードが要求されるギャップに驚きました。
一番きつかったこと
マンションの宅配ボックスが全て埋まっている状態での、高層階への階段を使った何往復もの配達作業です。特にエレベーターのない団地などでウォーターサーバーの水や大型のドッグフードなどの重量物を何個も抱えて階段を上り下りした日は、足の震えが止まらなくなり、翌日は全身が激しい筋肉痛で動けなくなるほど辛かったです。
後悔・失敗したこと
体力面での自己分析が甘く、自分の身体能力の限界を考慮せずに勢いだけで大手宅配の過酷な現場に飛び込んでしまったことは少し失敗だったと後悔しています。女性の活躍を謳う求人であっても、実際の現場では男性と全く同じ重量物や物量を同じスピードで捌くことが求められるため、自分の体力に見合った配送エリアや会社を選ぶべきでした。
やってよかったこと
毎日たくさんのお荷物をお届けしていく中で、地域の住民の方々と顔馴染みになり、「いつもご苦労様、ありがとう」と冷たい飲み物を差し入れしていただけたことです。デスクワークの頃には味わえなかった、自分が地域の人々の生活を支えるインフラとして直接役に立っているという強い実感が得られたことは財産です。
求人選びで確認すべきこと
求人票を見る際は、一日の平均的な配達個数と、担当するエリアの特性(商業地域なのか住宅街なのか)を面接で必ず質問することをお勧めします。また、再配達の手当がどのように支給されるのかや、お歳暮などの繁忙期における残業時間の増え方、休日出勤の振替休日が確実に取得できる環境かどうかも細かく確認すべきです。
これから始める人へ
宅配ドライバーは体力的にタフな仕事ですが、テキパキと効率よく荷物を配り終えた時の爽快感や、お客様との温かい触れ合いなど魅力もたくさんあります。体力を維持するための自己管理や、無理をせず台車を上手く活用する工夫を凝らしながら、焦らずに自分のリズムを作っていってください。応援しています。