宅配ドライバー(30代前半・女性)の体験談
ドライバーを始めた理由
高校在学中に働いていた企業に、業務委託の配達のドライバーさんが多くおり、高校卒業のタイミングで宅配をやらないかと誘われたため。丁度運転免許を取ったばかりで、進路を考えるのも面倒だと思っていたためそのまま配達を始めました。
想像と違ったこと
思っていたよりも宅配の仕事は楽しかったと感じます。地域猫と顔見知りになり、よく行く家の飼い犬と友達になり、よく見かけるカラスが寄ってくるくらいには地域になじんでいました。当時若かったこともあり、お客さんは皆優しく、会うたびに差し入れをくれました。季節の移り変わりを誰よりも近くから見れる点や、有名な大きなお宅の正体を知ったときや、同業他社の宅配屋さんと仲良くなれたことも、色々な事が楽しくて感じました。宅配を始める前は、寒いし暑いし思いしできっと楽しい事はないだろうと思っていましたが、全然そんなことはありませんでした。
一番きつかったこと
時間指定を間に合わせるために常に焦り続けないといけない点でした。当時はまだ夜間の時間指定が20時~21時だったため、一時間で時間指定をすべて周る必要がありました。駅近の住宅街だったため、どの家の人も帰宅が遅く、再配達の依頼はほぼすべて20時以降でした。?忙期の8月、12月は20時以降指定が40件を超え、計算上一個1分半でこなさないといけない時がありました。時間指定不履行の場合、クライアントの企業からきつく注意され、場合によっては配達エリアを外されることすらありました。そんなことにはなりたくないため、常に一秒も無駄にせず、常に効率を考え、常に焦り続けないといけない点が精神的にとてもきつかったです。
後悔・失敗したこと
初めての仕事で社会を知らない未熟者をお客様も宅配仲間もみな温かく受け入れてくれました。常識を学ぶよい機会にもなり、また、「人に気を遣う」「人のことを考える」とは何かを学ぶ機会にもなりました。今の私があるのも、あの宅配をやっていた期間があったからだと思っているため後悔はしていません。
やってよかったこと
収入はこれまでやってきた仕事の中で一番良かったです。常に運動し続けている状態のため、健康状態も非常に良かったです。また、休憩が取れる日は人が来ないところでリアハッチを開け、荷台で風に吹かれながらアイスを食べたり、とにかく気楽でした。転職後の仕事にはない点が多く、やっててよかったなと感じます。
求人選びで確認すべきこと
宅配をする場合は配達エリアは確認したほうが良いと感じます。駅前、大きめの住宅街や配達エリアに大きな商業施設が含まれる場合は非常に多くの配達をこなせますが、家との距離が離れている地域や、運転している時間が多くなる地域は効率が悪く、稼げない場合があるためです。また、給与形態も確認が必要だと思います。宅配をしていたころは、一個いくらで給料をいただいていましたが、これが日当の場合は配達料が少ない方が得なため、稼ぎたい気持ちがある方は、給与の計算方法はしっかり確認が必要だと感じます。
これから始める人へ
宅配業を始める場合には、運転の仕方が通常の街乗りとは異なるため、ある程度の運転スキルはある状態から始められるとよいかと思います。他人の住宅付近を走るため、一歩間違えると人にけがをさせる場合や、人の家や車を傷つけ、大きな損失を発生させる可能性があります。大通りばかりではない為、狭くてもUターンできる、ギリギリまで幅寄せできる等の運転スキルは磨いておくとよいかと思います。