ルート配送(40代前半・男性)の体験談
ドライバーを始めた理由
前職はサービス業でしたが、接客による人間関係のストレスに疲れ、一人で完結できる仕事を探していました。もともとドライブが趣味で運転には自信があったことと、不況でも物流の仕事は無くならないという安定性に魅力を感じて、未経験からルート配送の世界に飛び込みました。
想像と違ったこと
「運転がメイン」だと思っていましたが、実際は「時間との戦い」と「肉体労働」が8割でした。コンビニ配送だったため、分刻みのスケジュールで納品しなければならず、渋滞が発生すると休憩も取れずに次へ向かう必要があります。また、番重(荷箱)の積み降ろしが想像以上に激しく、腰への負担が初日からかなり厳しかったです。
一番きつかったこと
深夜から早朝にかけての配送において、冬場の極寒の中での作業が一番きつかったです。冷蔵車からの荷出しは体が芯まで冷え、さらに雪道での運転は常にスリップ事故の不安がつきまといました。また、納品先の店舗スタッフとのわずかなやり取りであっても、時間に追われているため少しの遅延が大きなストレスになり、精神的に休まる暇がなかったことが辛かったです。
後悔・失敗したこと
求人票の「固定ルートで安心」という言葉を鵜呑みにしてしまい、実際には欠員が出た際に全く知らないルートを急に走らされる「代走」が頻繁にあったことを入社後に知りました。もっと事前に、緊急時のバックアップ体制や、実際の残業時間が平均してどれくらいなのかを現役のドライバーから聞き出しておくべきだったと後悔しています。
やってよかったこと
一度コースに出てしまえば、車内は自分だけの空間になるため、好きなラジオを聴きながらリラックスして過ごせる時間は貴重でした。また、効率よく荷物を捌いて予定より早く帰社できた時の達成感は大きく、複雑な社内政治に巻き込まれずに済む点は自分に合っていたと思います。
求人選びで確認すべきこと
「手積み手降ろし」の頻度と、荷物の最大重量は必ず確認すべきです。また、一番重要なのは「事故時の自己負担」があるかどうかです。万が一ぶつけてしまった時に、給料から天引きされる会社も存在するため、免責金額の規定は絶対に質問すべきです。さらに、拘束時間の中に「荷待ちの時間」がどれくらい含まれているかも、生活リズムを守る上で非常に重要になります。
これから始める人へ
ドライバー職は、一見楽そうに見えますが、自己管理能力が問われる非常にプロフェッショナルな仕事です。未経験の方は、まずは教育研修が手厚い大手企業や、カゴ車配送のような体力的負担が少ない案件から探すことをお勧めします。最初は慣れない運転と時間に追われてパニックになるかもしれませんが、焦らず安全を最優先にすれば、長く続けられる誇らしい仕事になるはずです。